トレイルランシューズの特徴|ラグの深さとサイズの選び方まで

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舗装路用のランニングシューズで山道を走ると、下りで滑ったり、小石が足裏に当たって痛かったりします。トレイルランシューズは、こうした山道の困りごとに合わせて作られた靴です。ソールの突起やアッパーの作りなど、普通のランニングシューズと違う特徴と、買うときに確かめる項目を順番に紹介します。

トレイルランシューズの特徴はソールとアッパーの作りにある

トレイルランシューズのいちばんの特徴は、滑りにくいソールと破れにくいアッパーです。土や石の上を走る前提で作られているので、見た目が似ていても中身はロード用とかなり違います。

ロード用は平らな舗装路で軽く走るための靴です。山道では枝に引っかかったり、ぬれた岩を踏んだりするので、トレイルランシューズは軽さより足を守ることを優先しています。

比べる項目 トレイルランシューズ ロード用ランニングシューズ
ソール ラグと呼ぶ突起があり土や石をつかむ 溝が浅く舗装路で走りやすい
アッパー 枝や石に当たっても破れにくい 薄くて軽いものが多い
ねじれにくさ かたくて凸凹の道でぐらつきにくい やわらかく曲がりやすい
通気性 モデルによっては低め 高いものが多い

「専用の靴がないと山は走れないの?」と思いますよね。走れないわけではありません。ただ、山道に慣れていない人ほど、専用の靴の安定感が役に立ちます。

重さはモデルによって差がありますが、300g前後のものがよく売られています。防水モデルや底の厚いモデルは、そこから少し重くなると考えておきましょう。

トレイルランシューズのラグは深さ3〜6mmで走る場所が変わる

初めての1足なら、ラグの深さは3〜5mmくらいが目安です。深いほどよく止まるわけではなく、走る場所に合っているかどうかで走りやすさが決まります。

  • 3〜4mm:舗装路や硬く締まった山道が多い人向け
  • 4〜5mm:いろいろな道を走る人や初心者向け
  • 約6mm:砂利やぬかるみ、やわらかい土が多い人向け

ラグが深い靴は、ぬかるみではしっかり止まります。その代わり、舗装路を長く走るとラグが早くすり減り、足裏に突起の硬さも伝わりやすくなります。

家から登山口まで舗装路を走る人や、街でも履きたい人は、深すぎないラグを選びましょう。走る場所がまだ決まっていないなら、いろいろな道に使えるオールラウンドタイプが安心です。

走るときは、ソールの突起を地面に引っかける意識で足を置いてみてください。ラグの向きを少し意識するだけで、登りでも滑りにくくなります。

トレイルランシューズのクッションは走る距離で選ぶ

短い距離ならふつうの厚さで十分で、中長距離を走るなら厚めのクッションが向いています。山の下りでは、着地のたびに体重の約4倍の力がかかるといわれています。距離が伸びるほど、この衝撃を受ける回数が増えます。

クッションはロークッション、モデラート、ハイクッションの3つに分けて説明されることが多いです。迷ったら、まんなかのモデラートから試すと選びやすいです。

ただし、厚ければいいわけでもありません。底が高くなるほど足元がぐらつきやすくなるので、下りが多いコースでは不安を感じる人もいます。

もう1つ見てほしいのが、ソールのねじれにくさです。靴の前と後ろを持って軽くひねると、硬さの違いがすぐ分かります。岩や木の根が多い道を走るなら、ねじれにくい靴のほうが足元が安定します。

トレイルランシューズのサイズは足に合う形を最優先にする

かかとと足の甲はぴったり合わせて、つま先には1cmほど余裕を残すのが基本です。下りで足が前にずれると、つま先が当たって爪を痛めます。

トレイルランシューズはロード用よりしっかりした作りなので、足に合わないと痛みが出やすいです。評判のいいモデルでも、自分の足の形に合わなければ選ばないほうがいいです。

トレイルランシューズの試し履きは走るときの靴下で

試し履きには、実際に走るときの靴下を持っていきましょう。薄手の靴下で合わせると、厚手の靴下を履いたときにきつくなります。

くるぶしより上まである靴下だと、走っている間に小石や砂が入りにくくなります。お店に坂を再現した場所があれば、そこで下りの感覚も確かめてみてください。

長い距離を走るなら1.5cmの余裕を見る

50kmを超えるような長距離では、走っている間に足がむくみます。その場合は、つま先の余裕を1.5cmほどとっておくと安心です。

横幅が気になる人は、幅広のモデルから選ぶと探しやすいです。4Eの靴はきつさを感じにくく、普段履きとの兼用もしやすいです。

防水のトレイルランシューズは雨やぬかるみを走る人向け

雨の日も走る人や、ぬかるみと雪道を走る人なら、ゴアテックスなどの防水モデルを選びましょう。晴れの日に走ることがほとんどなら、メッシュの靴のほうが蒸れにくくて乾きも早いです。

防水モデルは外からの水を防ぎながら、汗の蒸気を逃がす作りです。ただ、水がまったく入らないわけではありません。靴の上から水が入ると、一度ぬれた靴はなかなか乾かないので注意してください。

防水モデルの中でも、走りやすさを残したものを選ぶのがおすすめです。ラグが3.5mmほどの靴は、硬い路面から山道まで続けて走りやすいです。ぬかるみが中心の人には、もう少しラグの深い靴が向いています。

トレイルランシューズは走ったあとに洗って陰干しする

走ったあとは泥を落として、風通しのいい日陰で乾かしましょう。山道を走ると、朝露や泥で靴は思った以上に汚れます。ぬれたまま置いておくと、においやカビの原因になります。

  1. 靴ひもとインソールを外す
  2. ブラシで泥と小石を落とす
  3. 水で洗って、新聞紙を入れて水分をとる
  4. 直射日光の当たらない場所で乾かす

登山にそのまま使えるかどうかも、よく迷うところです。低い山のハイキングなら問題なく履けますが、登山靴と比べるとソールの持ちは短めです。

重い荷物を背負って高い山に登るときは、トレイルランシューズでは足元がふらつくことがあります。こうした登山には登山靴を選んでください。

トレイルランシューズを初めて買うなら走る道から決める

最初にやることは、靴を選ぶ前に走る道を1つ決めることです。走る道が決まると、ラグの深さも、防水がいるかどうかも自然に決まります。

  1. 走る道を決める(舗装路が混ざるか、ぬかるみが多いか)
  2. 走る距離を決める(短い距離か、中長距離か)
  3. 走るときの靴下を持ってお店で試し履きする
  4. 整備された低い山やクロスカントリーコースで試す

できれば、いま持っているランニングシューズで同じコースを1回走ってから、トレイルランシューズで走ってみてください。下りの止まり方や足裏の痛さを比べると、特徴の違いがはっきり分かります。

まずは走れそうなコースを1本探してみましょう。そこで困りそうなことが、靴選びで確かめる項目になります。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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