骨伝導イヤホンを付けてみたら、思ったより音が小さい。走るとずれてくる。そう感じたときは、本体より先に当てる場所を疑ってみてください。骨伝導イヤホンの正しい付け方は、当てる位置と付ける順番でほぼ決まります。メガネやマスクと一緒に使うときの順番まで、ここで確かめられるようにしました。
骨伝導イヤホンは耳の穴の手前の頬骨に当てる
振動が出る部分は、耳の穴のすぐ手前にある小さな出っ張り(耳珠)の、さらに前の頬骨の上に当てます。ここは骨が肌のすぐ下にあるので、振動がそのまま伝わります。
「こめかみに当てる」と覚えている人も多いです。ただ、こめかみは頬骨より上にあり、耳から少し離れています。付けたときに振動部がこめかみ側にずれていたら、1cmほど下げて耳寄りに戻してみてください。
こめかみや耳たぶ寄りでは音が小さくなる
当てる場所で、聞こえ方ははっきり変わります。競合の解説記事でも、位置ごとの違いが次のように紹介されています。
| 当てる場所 | 聞こえ方 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 耳珠の前の頬骨の上 | 低い音まで聞こえて音漏れも少ない | ここに合わせる |
| こめかみ | 音がぼやけて長く付けると押される感じが出る | 避けたい |
| 耳の穴のすぐ近く | 低い音が抜けて軽い音になる | 避けたい |
| 耳たぶの近く | 振動が伝わらずほとんど聞こえない | 避けたい |
音がこもる、シャカシャカした軽い音になる。どちらも、位置が合っていないときによく出る聞こえ方です。
骨伝導イヤホンの正しい付け方は4ステップ
首の後ろにバンドが回るネックバンド型なら、髪を流す、バンドを回す、耳にかける、振動部を合わせる、の4つの動きで付け終わります。1つずつ順番にやると、ずれにくくなります。
ステップ1 耳まわりの髪を後ろに流す
振動部と肌の間に髪がはさまると、そこで振動が弱くなります。耳の前にかかる髪は、先に耳の後ろへ流しておきましょう。前髪やもみあげが長い人ほど、ここで差が出ます。
ステップ2 バンドを首の後ろに回す
本体を両手で持ち、バンドを首の後ろに回します。襟が高い服のときは、バンドが襟にはさまっていないかも見てください。バンドは首に密着させず、少し浮いているくらいで大丈夫です。
ステップ3 フックを耳の付け根までかける
耳かけ部分を、左右の耳の上にかけます。浅くかけると、歩いただけで前にずれてきます。耳の付け根に当たるところまで、しっかり下ろしておきましょう。
ステップ4 振動部を頬骨に当てて前後に動かす
最後に、振動部を耳珠の前の頬骨に当てます。音を流しながら前後に少しずつ動かし、いちばん大きく聞こえる位置で止めます。Shokzの公式ガイドでも、付けたあとに軽く前後に動かして位置を探す方法が紹介されています。
メガネをかける人はどちらを先に付ける?
迷ったら、メガネを先にかけてから骨伝導イヤホンを付ける順番がおすすめです。イヤホンを先に付けると、あとからかけたメガネのつるでイヤホンが浮き、音が聞こえにくくなることがあります。
一方で、イヤホンを先に付けて、その上からメガネをかける方法を紹介している記事もあります。メガネのつるが振動部を頬骨側に押すので、かえって密着することがあるからです。
どちらが合うかは、メガネのつるの太さや顔の形で変わります。まずメガネを先にして、音が小さいと感じたら順番を逆にして比べてみてください。
マスクはイヤホンのあとに付ける
マスクのひもは、イヤホンを付け終わってからかけます。先にマスクをかけると、イヤホンを外すたびにマスクまで引っぱられて外れやすくなります。ひもは耳かけ部分の下を通すと、外すときにからまりません。
ずれるときや痛いときはバンドと位置を直す
ずれる、痛いといった悩みは、多くがバンドの角度と振動部の位置を数ミリ直すだけで収まります。付け直す前に、どこがずれているかを先に見てみましょう。
走るとずれるならバンドの角度を下げる
バンドが後頭部の高い位置にあると、体が揺れるたびに上下に動きます。バンドを首の付け根のほうへ下げると、振動部が頬骨に押しつけられて止まりやすくなります。低い音も聞こえやすくなるので、一度試してみてください。
こめかみが痛いなら振動部を数ミリ下げる
こめかみのあたりが痛くなるのは、振動部が上にずれて、骨の少ない場所を押しているときです。振動部を数ミリ下げて、頬骨の硬い部分に当て直しましょう。それでも痛みが続くなら、締めつけの弱い別のサイズを考えたほうが早いです。
長く付けるなら1時間ごとに外す
何時間も付けっぱなしにすると、同じ場所がずっと押されて赤くなることがあります。1時間に1回は外して、肌を休ませる習慣をつけておくと安心です。汗をかいたあとは、振動部を乾いた布でふいてから付け直しましょう。
音が小さいときに音量を上げてもいい?
音が小さいと感じても、音量を上げる前に、まず当てる位置と密着を直すのが先です。位置がずれたまま音量だけを上げると、聞こえ方はあまり変わらず、音漏れだけが増えます。
骨伝導イヤホンは、振動部が肌から浮くと振動が空気に逃げます。逃げた振動は、まわりの人に聞こえる音漏れになります。音量を半分より上にすると高い音の漏れが目立つ、と説明している記事もあります。
電車やオフィスで使うなら、音量は半分くらいまでに抑えておきたいところです。それで足りないときは、ステップ4に戻って位置を合わせ直してみてください。
イヤーカフ型は耳の軟骨に挟んで付ける
首にバンドを回さないイヤーカフ型は、耳のふちの軟骨に本体を挟んで付けます。ネックバンド型とは、付け方がまったく違います。
耳を少し後ろへ引っぱりながら、本体を横からスライドさせると入れやすいです。付けたら鏡を見て、軟骨にしっかり挟まっているかを確かめましょう。浅く挟んでいると、首を振っただけで落ちることがあります。
左右で耳の形が違う人も多いので、片方ずつ位置を合わせてください。左右で聞こえ方が違うときは、聞こえにくいほうだけ挟む位置を少し変えてみると直ることがあります。
付けたあとに鏡で確かめる3つのこと
骨伝導イヤホンを付けたら、鏡の前で隙間と位置と左右の高さの3つを見るだけで、付け方が合っているか分かります。出かける前の30秒で終わります。
- 振動部と肌の間に隙間がないか
- 振動部が耳珠の前の頬骨に乗っているか
- 左右の振動部が同じ高さにあるか
3つとも合っていれば、音量を上げなくても聞こえるはずです。どれかがずれていたら、髪を流すところからもう一度付け直してみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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