エアロバイクとロードバイク、名前が似ていて何が違うのか分かりにくいですよね。
ひと言でいうと、エアロバイクは室内で漕ぐ運動器具で、ロードバイクは道路を走る自転車です。
ややこしいのは、ロードバイクにも「エアロロード」という種類があることです。3つの違いと、自分がどれを選べばいいかを順に紹介します。
エアロバイクは室内で漕ぐフィットネス用の自転車
エアロバイクは、その場から動かずにペダルを漕ぐ運動器具です。
前に進まない代わりに、ペダルの重さを自分で変えられます。軽くすれば散歩くらいの運動に、重くすれば坂道を登るくらいの運動になります。
ジムのマシンコーナーに並んでいる自転車型の機械が、まさにこれです。家庭用の小さなものもあり、リビングや寝室に置いて使う人が多いです。
エアロバイクはもともと商品名
エアロバイクという名前は、コンビウェルネス(現在のコナミスポーツ)の登録商標です。
ほかのメーカーの商品は、フィットネスバイク、エクササイズバイク、トレーニングバイクといった名前で売られています。
呼び方は違っても、室内で漕ぐ自転車型の運動器具という点は同じです。通販で探すときは「フィットネスバイク」でも検索しておくと、候補がぐっと増えます。
ロードバイクとの違いは外を走るかどうか
ロードバイクは舗装された道路を速く走るための自転車で、エアロバイクとは使う場所がまったく違います。
ロードバイクは細いタイヤと下に曲がったハンドルが目印です。体を前に倒した姿勢で、1日に100km以上走る人もいます。
一方のエアロバイクは、雨の日でも夜中でも家の中で漕げます。信号待ちも車の心配もないので、決めた時間だけ運動を続けられます。
| 項目 | エアロバイク | ロードバイク |
|---|---|---|
| 使う場所 | 室内 | 舗装された道路 |
| 天気の影響 | 受けない | 雨の日は走りにくい |
| 置き場所 | 前後左右に50cmほどの余裕 | 屋内保管が安心 |
| 手入れ | ほこりを拭く程度 | チェーンやタイヤの手入れが必要 |
| 運動以外の楽しみ | テレビや動画を見ながら漕げる | 遠くの景色を見に行ける |
消費カロリーの目安は、どちらも30分でおよそ200〜300kcalとされています。体重やペダルの重さで変わるので、あくまで目安と考えてください。
エアロロードはロードバイクの一種で別物
「エアロロード」は、空気の抵抗を減らす形にしたロードバイクのことで、室内のエアロバイクとは関係ありません。
フレームのパイプが平たい形になっていて、ワイヤー類もフレームの中に通してあります。風を受ける面を小さくして、平地で速く走れるようにした作りです。
自転車店では、エアロロードを「エアロバイク」と呼んでいることもあります。検索結果に両方が混ざるのはこのためです。
エアロロードが向く人と向かない人
エアロロードは、平らな道を長く速く走りたい人に向いています。
反対に、フレームが重くなりやすく、値段も高めなので、坂道を登るのが好きな人や、初めてロードバイクを買う人には普通のロードバイクのほうが扱いやすいです。
エアロバイクの種類は3つで姿勢が違う
エアロバイクは、アップライト、リカンベント、スピンの3種類に分かれ、座ったときの姿勢で選びます。
どれを選ぶかで、きつさと続けやすさが変わります。
| 種類 | 姿勢 | 向いている人 |
|---|---|---|
| アップライト | 普通の自転車と同じく背すじを立てる | 運動を始めたばかりの人 |
| リカンベント | 背もたれに寄りかかり足を前に出す | 腰やひざが気になる人 |
| スピン | ロードバイクに近い前かがみ | 強い負荷で漕ぎたい人 |
アップライト
ジムでいちばんよく見かける形です。ママチャリに近い姿勢で漕げるので、初めての人でも違和感がありません。
リカンベント
背もたれがあるので、腰への負担が小さい形です。長い時間ゆっくり漕ぎたい人や、年配の家族と一緒に使う家庭に選ばれています。
ひざや腰に痛みがある場合は、使い始める前に医療機関に相談してください。
スピン
重いホイールが付いていて、立ち漕ぎもできる形です。ハンドルが低く、ロードバイクに乗っているときに近い前かがみの姿勢になります。
ロードバイクに興味がある人が室内用に選ぶなら、この形がいちばん近い感覚で漕げます。
ロードバイクを持っているならローラー台という選択肢
すでにロードバイクを持っている人は、エアロバイクを別に買うより、ローラー台に自分の自転車を載せるほうがいつもと同じ姿勢で漕げます。
ローラー台は、ロードバイクを固定して室内で漕げるようにする台です。サドルの高さやハンドルの位置が普段と変わらないので、外を走るときの練習にそのままつながります。
種類は大きく2つです。
- 固定ローラーは、後ろのタイヤや車軸を台に固定するタイプです。倒れないので初めてでも乗れます
- 3本ローラーは、3本の回るローラーの上に自転車を載せるだけのタイプです。バランスをとりながら漕ぐので、まっすぐ漕ぐ練習になります
音の大きさには差があります。ある実測では、時速50km相当で漕いだとき、固定ローラーが55dB、3本ローラーが67dBでした。マンションで使うなら、固定ローラーと防振マットの組み合わせが無難です。
アプリとつないで坂道の負荷を再現できる「スマートトレーナー」と呼ばれるローラー台もあります。画面の中のコースを走れるので、1人でも飽きにくいという声が多いです。
初めての30分は5つの手順で漕ぐ
最初は軽い負荷で30分、少し息が上がるくらいの速さで漕げば十分です。
ジムや家でエアロバイクに乗るときは、次の順に進めてください。
- サドルを、立ったときの骨盤くらいの高さに合わせる
- ペダルに足を乗せ、いちばん軽い負荷で漕ぎ始める
- 3分ほどたったら、汗がじわっと出るくらいまで負荷を上げる
- 心拍数110〜130くらいを保って、合計30分漕ぐ
- 最後の1〜2分は負荷をいちばん軽く戻して、ゆっくり漕いで終える
サドルが低すぎると、ひざが曲がりすぎて太ももの前だけが疲れます。ペダルがいちばん下に来たとき、ひざが少しだけ曲がっている高さが目安です。
背中を丸めず、骨盤を立てて座るのもコツです。フィットネスジムのコラムでは、20分を過ぎたあたりから脂肪が使われやすくなるとして、30〜40分漕ぐやり方をすすめています。
慣れてきたら短い時間で強く漕ぐ
30分が楽になってきたら、20秒だけ全力で漕いで10秒休む、を8セットくり返すやり方もあります。合計で5分ほどですが、息がかなり上がります。
体への負担が大きいので、体力に不安がある人は、30分のゆっくり漕ぎを続けるだけでOKです。
運動が目的ならエアロバイク 外を走りたいならロードバイク
家で運動を続けたいならエアロバイク、景色を見ながら遠くまで走りたいならロードバイク、ロードバイクを持っていて雨の日も練習したいならローラー台を選んでください。
迷っている場合は、まずジムのエアロバイクを1か月ほど使ってみる方法もあります。続けられそうだと感じてから、家用の1台やロードバイクを考えても遅くありません。
通販で探すときは、エアロロードと混ざらないように「フィットネスバイク」「家庭用」で検索しておくと、目当ての器具が見つけやすくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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