骨伝導イヤホンを耳にかけたのに、音が小さい、すぐずれる、こめかみが痛くなる。
こうした悩みの多くは、振動する部分を当てる場所が数ミリずれているだけで起きています。
骨伝導イヤホンの付け方のコツは、当てる場所を覚えて、首のバンドと付ける順番を整えることです。
■骨伝導イヤホンは耳の穴の前の骨に当てて付ける
振動する部分は、耳の穴の少し前にある小さな出っ張り(耳珠)のすぐ前、頬骨の上に当てます。
骨伝導イヤホンは、この部分の骨に振動を伝えて音を聞かせる仕組みです。
耳の穴に入れる普通のイヤホンと同じ感覚で、耳の穴に近づけすぎないようにしましょう。
初めて付けるときは、次の順番でやってみてください。
- ネックバンドを首の後ろ側に回す
- 左右のフックを、耳の付け根に沿わせてそっとかける
- 振動する部分を、耳珠のすぐ前の頬骨の上に置く
- 音楽を流して、いちばんはっきり聞こえる位置で止める
当てる場所ごとの聞こえ方は、次のように変わります。
| 当てる場所 | 聞こえ方 | 付け心地 |
|---|---|---|
| 耳珠の前の頬骨の上 | はっきり聞こえる | 安定して痛くなりにくい |
| こめかみ | こもった音になりやすい | 押される感じが出やすい |
| 耳の穴のすぐ近く | 低い音が抜けやすい | 軟骨に当たって痛みやすい |
| 耳たぶの近く | ほとんど聞こえない | すぐにずり落ちる |
鏡の前で一度付けてみて、振動する部分が耳珠の真横より少し前にあるかを見ておくと安心です。
■音が小さいときは数ミリずつ前後にずらす
音が小さいと感じたら、音量を上げる前に、振動する部分を前後に数ミリずつずらしてみましょう。
数ミリ動かしただけで、音が急にはっきり聞こえる位置が見つかることがよくあります。
その位置が、あなたの頭の形に合った当て場所です。
探し方は次のとおりです。
- 聞き慣れた曲を、いつもより少し小さめの音量で流す
- 振動する部分を指で軽く押さえ、前に2〜3ミリずらす
- 次に後ろへ2〜3ミリずらして、聞こえ方を比べる
- いちばん声がはっきり聞こえた位置で指を離す
音が小さいまま音量だけを上げると、周りへの音漏れが増えます。
振動も強くなるので、肌がくすぐったく感じる人もいます。
位置を合わせてから音量を決めるほうが、結果として小さい音量で聞けますよ。
■ずれるときはバンドの位置と肌の汗を見直す
歩くたびにずれるときは、ネックバンドの位置と、肌に付いた汗や皮脂を見直すと直ることが多いです。
骨伝導イヤホンは、耳にかけたフックと首の後ろのバンドの2か所で支えています。
どちらかの位置が合っていないと、振動する部分が頬骨から浮いてしまいます。
バンドは首との間に少しすき間を作る
ネックバンドは、首に密着させるより、首との間に少しすき間がある角度のほうが安定します。
首に当たったままだと、首を動かすたびにバンドが押されて、前の振動部分まで動くからです。
バンドの高さは、後頭部の出っ張りの少し下あたりに来るようにしましょう。
汗や皮脂は拭いてから付け直す
運動中にずれてきたら、振動する部分と肌の両方を軽く拭いてから付け直してください。
汗や皮脂が付いたままだと、表面がすべって同じ位置にとどまりません。
ウェットシートで拭いた直後は、乾くまで少し待ってから付けるとずれにくいです。
ゆるいときはバンドを束ねるか小さいサイズにする
頭が小さめの人は、バンドが余ってゆるくなることがあります。
付属の調整パーツがあれば使い、無ければシリコンのバンドで後ろのバンドを束ねる方法があります。
何をしてもゆるいなら、バンドの短い小さめのサイズを選び直すのがいちばん早いです。
髪が長い人は、フックと耳の間に髪を挟まないようにしましょう。
髪の上から付けると、振動する部分が肌から離れて、音もずれも悪くなります。
■メガネやマスクと一緒なら付ける順番を決める
メガネやマスクと一緒に使うときは、イヤホン、マスク、メガネの順に付けると外れにくくなります。
耳の付け根には、フックとマスクのひもとメガネのつるの3つが重なります。
順番を決めておかないと、どれかを外すたびにほかの2つも一緒にずれてしまいます。
- 骨伝導イヤホンを付けて、当てる位置を合わせる
- マスクを付けて、ひもをイヤホンのフックの下に通す
- メガネをかけて、つるをイヤホンのフックの上に乗せる
この順番なら、マスクを外すときにイヤホンが一緒に引っ張られません。
メガネのつるが上からフックを押さえるので、イヤホンも頬骨から浮きにくくなります。
ただ、メガネのつるが太いと、上に乗せたときに耳の付け根が圧迫されることがあります。
そう感じたら、先にメガネをかけて、その上からイヤホンのフックをかける順番も試してみてください。
どちらが合うかは、メガネの形と耳の形で変わります。
■痛いときはこめかみや軟骨に当たっていないか見る
付けていて痛くなるときは、振動する部分がこめかみか耳の軟骨に当たっていないかを最初に確かめます。
頬骨の上から少し上にずれると、こめかみを押されて頭が締め付けられる感じが出ます。
後ろにずれると、耳珠の軟骨に当たって、そこだけ痛くなります。
位置を直しても痛いときは、次の3つを見てみましょう。
- メガネのつるとフックが重なって、耳の付け根が押されていないか
- 帽子やヘルメットのベルトが、フックの上から押さえていないか
- 音量が大きく、振動が強くなりすぎていないか
長く付けるときは、1時間に1回ほど外して、当たっていた場所を休ませる方法が紹介されています。
外したときに、振動する部分と肌を拭いておくと、汗によるかぶれも防げます。
■自転車で使うなら周りの音が聞こえる音量まで下げる
骨伝導イヤホンでも、周りの音や声が聞こえないほどの音量で自転車に乗るのは避けましょう。
耳をふさがないから大丈夫、と考える人は多いです。
ですが、ルールで見られるのはイヤホンの種類ではなく、周りの音が聞こえる状態かどうかです。
警察庁の自転車のよくある質問では、イヤホンをしながら運転すること自体がすぐに違反になるわけではないと説明されています。
そのうえで、安全な運転に必要な音や声が聞こえない状態で運転することは禁止されている、とされています。
細かい書き方は、都道府県の公安委員会が決める規則で定められていて、地域によって違います。
自転車で使う前に、次の3つをやっておきましょう。
- お住まいの都道府県警察のホームページで、イヤホンの扱いを確かめる
- 音量を下げて、横から話しかけられた声が聞き取れるか試す
- 車の走る音や自転車のベルが聞こえるかを、止まった状態で確かめる
東京都の規則では、自転車だけでなく車も含めた「車両等」の運転が対象になっています。
運転中は、音楽を流さずに通話だけにするなど、音を小さく抑えるのが無難です。
■付けたら鏡の前で3つを確かめる
付け終わったら、当てる位置、バンドのすき間、音量の3つを鏡の前で確かめてから使い始めましょう。
毎回同じ位置に付けられるようになると、音の聞こえ方も付け心地も安定します。
慣れるまでは、次の3つを声に出すつもりで確かめてみてください。
ネックバンドと首の間に、少しすき間があるか
小さめの音量で、声がはっきり聞き取れるか
この3つがそろっていれば、音が小さい、ずれる、痛いといった悩みはほとんど出なくなります。
それでも合わないときは、頭の大きさとバンドの長さが合っていない可能性があります。
購入した店や、メーカーの問い合わせ窓口でサイズの相談をしてみましょう。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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