コダックのフィルムカメラを買おうとして、M35とM38とH35が並んでいて止まっていませんか。名前が似ているうえ、売り場では違いがほとんど書かれていません。実は選ぶ基準は2つだけで、1本のフィルムで何枚撮りたいかと、暗い場所で撮る予定があるかどうかです。値段の差は数千円なので、そこから決めるとかえって迷います。買ったあとに必要になるものと、最初の1本を無駄にしない撮り方まで並べます。
コダックはフィルムもカメラも作っている

まず整理しておきたいことがあります。コダックはフィルムのメーカーとして知られていますが、カメラ本体も出しています。カメラのキタムラのShaShaでも、フィルムメーカーとしておなじみのコダックから販売されているカメラ、という書き方をしています。
いま店頭やネットで見かけるコダックのフィルムカメラは、プラスチックでできた軽いモデルが中心です。数万円する中古の一眼レフとは別の枠だと考えてください。値段は8,000円台から1万円台に集まっています。
カメラとフィルムを両方コダックでそろえる必要はありません。本体はコダック、中に入れるフィルムは富士フイルムでも問題なく撮れます。使うフィルムを替えれば色味も変わるので、そこは好みで選んでください。
写ルンですとの違いはフィルムを選べること

使い方はほとんど同じです。違いは、写ルンですが撮り切ったら本体ごと出すのに対して、コダックのカメラはフィルムを入れ替えて何度でも使えること。ShaShaでも、この点が使い切りカメラとの大きな違いだと書かれています。
フィルムを自分で選べるのも、写ルンですにはない部分です。明るい昼間ならISO200や400、夕方や暗い場所が多いなら400や800。ShaShaはこの目安を出しています。
そのかわり、フィルムの入れ替えは自分でやります。ここが面倒に感じる人は、写ルンですを1台使ってから考えても遅くありません。フィルムの写り方が好きかどうかを先に確かめられます。

フィルムを入れ替えられるだけで、そんなに変わるものですか。
M35とM38とH35の違いは枚数と光量

迷ったらここだけ見てください。H35は1本で2倍の枚数が撮れるハーフサイズ、M38はM35よりフラッシュが明るいモデルです。ShaShaによると、M38はM35と比べてフラッシュの光量が70パーセント上がっています。
M35はコダックのカメラの中でも定番です。CURBONの記事によると、レンズは31mmで絞りはF10の固定、1メートル以上離れれば自動でピントが合います。重さは150グラム、カラーは7色あります。
EKTAR H35は2022年7月1日に出たハーフサイズのカメラです。36枚撮りのフィルムなら72枚撮れます。重さは100グラム、シャッタースピードは1/100秒でF9.5の固定です。
| 項目 | M35・M38 | EKTAR H35 |
|---|---|---|
| 1コマの大きさ | 通常の35mm | ハーフサイズ |
| 36枚撮りで撮れる枚数 | 36枚 | 72枚 |
| 重さ | 約150g | 100g |
| レンズの明るさ | F10固定 | F9.5固定 |
| ピント合わせ | 1m以上離せば不要 | 不要 |
もう少し見た目にお金をかけたい人には、ULTRA F9やi60、S88もあります。コダックのカメラを取り扱う浅沼商会のネットショップでは、2026年9月1日時点でULTRA F8が8,800円、ULTRA F9が9,240円、ULTRA F9Sが9,900円、S88が8,800円でした。S88はフィルムを自動で送ってくれます。
電池とフィルムは別売りなので同時に買う

ここでつまずく人が多いです。本体だけ買っても撮れません。35mmフィルムと単4電池を一緒に買ってください。ShaShaでも、M38はフィルムと電池が別売りだと注意されています。
電池はフラッシュのためのものです。入れなくてもシャッターは切れますが、暗い場所で光りません。単4電池1本で足ります。
フィルムは「35mm」か「135」と書かれたものを選びます。感度は昼の屋外中心ならISO200から400。夕方や室内が多いならISO400から800にしておくと暗すぎる写真が減ります。
撮り終わったら現像に出します。noteでM35を買った目次ほたるさんは、現像とデータ化とスマホ転送を合わせて1,300円ほどだったと書いています。2021年の記事なので、いまの料金は出す店で確認してください。
指写りと暗さが失敗の二大原因
最初の1本で写真が残らない原因は、だいたい決まっています。レンズに指がかかっているか、光が足りていないかのどちらかです。
ファインダーは写る範囲が分かるだけで、レンズの先が見えているわけではありません。だから指がかぶっていても気づけません。ShaShaの書き手も、意識していたのに何枚か指が写り込んでいたと書いています。カメラを持つときは、左手の指の位置を毎回確認してください。
もう一方は明るさです。M35やM38のレンズはF10で固定なので、暗い場所には強くありません。noteの目次ほたるさんも、みかんを撮った写真が真っ暗になったと書いています。曇りの日や室内では、迷わずフラッシュを使ってください。

指写りは現像するまで気づけません。撮る前の一瞬だけ、レンズを見る癖をつけましょう。
1本目は晴れた日に外で撮り切る
買ったその日にやることを決めておきます。晴れた日を選んで、1メートル以上離れた被写体を、外で36枚撮り切る。これが失敗のいちばん少ない始め方です。
- 1。単4電池を入れ、35mmフィルムをセットしてカウンターを1にします。
- 2。晴れた日の昼間に外へ出ます。曇りならフラッシュを入れておきます。
- 3。撮りたいものから1メートル以上、できれば2メートル離れて構えます。
- 4。左手の指がレンズにかかっていないか見てから、シャッターを押します。
- 5。巻き上げダイヤルが固くなったら撮り終わりです。裏蓋は開けずに巻き戻します。
- 6。現像に出して、データ化まで頼みます。
戻ってきた写真を見れば、次に何を直せばいいかが分かります。暗い写真が多かったなら、次はISO400のフィルムにする。ボケた写真が多かったなら、もう1歩下がる。この直し方でうまくなっていきます。
ハーフサイズのH35なら、同じ1本で72枚撮れます。1枚あたりの費用が半分になるので、練習量を増やしたい人はこちらから始める手もあります。CURBONの記事に出てくる利用者は、現像代1,300円とフィルム代1,390円で1枚あたり38円になったと計算していました。
枚数を撮るほど早く慣れます。ただし1本を撮り切るまで結果は見えないので、同じ構図ばかり撮らないでください。近いもの、遠いもの、明るい場所、日陰と、条件を変えて撮っておくと、次に何を直すかがはっきりします。

晴れた日に外で36枚。それなら休みの日にできそうです。
ガッキー多くの製品をレビューしてきたガジェットライター。資格勉強にiPad+互換ペンを愛用しています。販売店などからリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。


