雨の日に走ったアシックスのランニングシューズが、泥と汗のにおいでそのまま玄関に置けない。洗いたいけれど、洗濯機に入れていいのか、ソールが剥がれないかが気になって手が止まります。
アシックスの公式サポートページと、ランニング専門メディア、他メーカーのお手入れ案内をもとに、公式の洗い方、洗うタイミングの判断基準、手洗いの手順、洗濯機の可否、乾かし方、やってはいけないこと、毎日の手入れの順に書きます。
アシックス公式の洗い方は「ぬるま湯・シューシャンプー・日陰干し」
アシックスのサポートページに書かれている手順は4つだけです。靴ひもを外し、つま先の砂とほこりを落とし、水かぬるま湯で湿らせてシューシャンプーを泡立てて洗い、風通しのよい日陰で乾かします。推奨されている洗剤はアシックスのシューシャンプー(品番TCC161)で、天然皮革用と書かれたものは他の素材にも使えると案内されています。
同じページで、熱いお湯に長くつけると色落ちする、シャンプーを付けたまま長時間置かない、すすぎは十分に、ブラシで強くこすらない、と注意が並びます。中敷きは原則として洗わず、外して陰干しだけにするのも公式の指示です。
洗うタイミングは3つの基準で判断する
【期間】3か月に1回が目安
ランニング専門メディアの2本がそろって「3か月に1回」を目安にしています。毎日走る人や汗の量が多い人は月1回に増やしても問題ありません。洗いすぎで傷むより、汚れと汗を残して素材が劣化する方が寿命を縮めます。
【汚れ】泥は乾く前に落とす
泥が乾いてメッシュの目に入り込むと、ブラシでも落ちにくくなります。雨の日に走ったら、帰ってすぐに流水で泥だけ落とし、そのあと日陰で乾かしてください。全体を洗うのは後日で構いません。
【におい】乾かしても消えなくなったら洗う
走った後に日陰で乾かしても、翌朝ににおいが残るようになったら、内側に汗と菌がたまっています。中敷きを外して別に干し、シューズ本体を洗うタイミングです。消臭スプレーだけでは元は消えません。
手洗いの手順。アシックスの4ステップを家の道具でやる
用意するのは、バケツ、中性洗剤かシューズ用のシャンプー、使い古しの歯ブラシ、タオルです。専用のシャンプーが無ければ、蛍光増白剤の入っていない中性洗剤で代用できます。
- 靴ひもと中敷きを外す。ひもは一緒に洗い、中敷きは洗わず陰干しする
- 乾いた状態で、靴底同士を軽く叩いて砂を落とし、歯ブラシでつま先とメッシュのほこりを払う
- バケツに40℃以下のぬるま湯を張り、洗剤を溶かしてシューズを浸す。つけ置きは長くても20分
- スポンジか柔らかいブラシで泡立てながら洗う。円を描くようになで、力は入れない
- 泡とぬめりが消えるまで流水ですすぐ
- タオルで押さえて水気を取り、日陰で乾かす
水温は40℃以下です。アシックスは熱湯で色落ちすると注意し、専門メディアは高温でソールの接着が剥がれると書いています。お風呂の残り湯は冷めてから使ってください。靴底の頑固な汚れは、重曹を少量の水で練ったペーストを歯ブラシに付けてこすると落ちます。
洗濯機で洗えるか。メーカーは手洗い、使うならネットと脱水なし
ここは情報源で答えが分かれます。アシックスの公式ページは手洗いの手順だけを載せていて、洗濯機の記載がありません。Onは洗濯機と乾燥機を使わないよう明記しています。専門メディアは、靴用の洗濯ネットに入れてドライコースで洗い、脱水はしない、という条件付きで可としています。
判断基準は、そのシューズをあと何か月履くかです。買ったばかりの1足や、レース用の1足は手洗いにしてください。縫い目と接着部分に洗濯機の衝撃を与えないのが、メーカーの案内に沿ったやり方です。普段の練習用で、手洗いの手間で洗う回数が減るくらいなら、ネットに入れてドライコース、脱水なしで洗う方が清潔に保てます。
洗濯機を使うときも、靴ひもと中敷きは外し、靴ひもはネットに一緒に入れ、中敷きは洗わずに陰干しします。他の洗濯物とは混ぜないでください。
乾かし方で寿命が決まる。日陰・つま先を上・中に紙を詰める
洗った後は、タオルで押さえて水気を取り、風通しのよい日陰に置きます。アシックスは、直射日光、ヘアドライヤー、ヒーター、ストーブでの強制乾燥を「絶対にしない」と書いています。ミッドソールのクッション材と接着剤が熱に弱く、変形や剥がれの原因になるためです。
つま先を上にして壁に立てかけると、かかとに水がたまらず早く乾きます。中に丸めた新聞紙かペーパータオルを詰めると、水分を吸って形も保てます。紙は数時間ごとに替えてください。完全に乾くまで1〜2日かかるので、練習の予定を見て洗う日を決めます。
やってはいけないこと4つ
熱湯とつけ置きの放置
40℃を超える湯は色落ちと接着剥がれの原因です。洗剤を付けたまま何時間も置くと、素材が傷み、洗剤が残って黄ばみます。
ブラシで強くこする
メッシュの目がほつれ、プリントがはがれます。汚れが落ちないときは、こする力を強めるのではなく、つけ置きの時間を10分足してください。
乾燥機・ドライヤー・直射日光
短時間でも変形します。真夏のベランダは直射日光を避けても高温になるので、室内の風の通る場所に置いてください。
中敷きを洗う
アシックスは中敷きを原則として洗わないよう案内しています。汗を吸った中敷きは、外して陰干しし、においが強いときは乾いた布で拭いてから干します。
毎日の手入れで、洗う回数を減らす
走った後は、靴ひもをゆるめて中敷きを外し、風通しのよい日陰に置きます。専門メディアの説明では、これだけで内側の湿度が下がり、においの元になる菌が増えにくくなります。箱や袋に入れたままにしないでください。
下駄箱にしまうときは、湿気がたまりにくい上段に置きます。2足を交互に履くと、1足を丸1日乾かせるので、においと劣化の両方が減ります。
アシックスのランニングシューズは手洗いが基本、洗濯機は条件付き
アシックスのランニングシューズの洗い方は、靴ひもと中敷きを外し、40℃以下のぬるま湯とシューシャンプーか中性洗剤で、力を入れずに洗ってよくすすぎ、日陰でつま先を上にして乾かす、が答えです。洗濯機は公式の案内にはなく、使うなら練習用の1足だけを靴用ネットに入れ、ドライコースで脱水なしにしてください。
3か月に1回洗い、走った後は毎回中敷きを外して陰干しする。この2つで、においと型崩れはほぼ防げます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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