スマホで撮れるのに、わざわざフィルムを買って現像に出す人が増えています。フィルムカメラとは、フィルムに光を当てて写真を残すカメラのことです。写ルンですもチェキも、この仲間に入ります。ただし使い方も費用も違うので、名前だけ知っていても最初の1台は選べません。仕組みから使い方、始めるまでのお金まで順番に見ていきます。

写ルンですとチェキとフィルムカメラ、正直どこが違うのか分かっていません。
フィルムに光を当てて写真を残すカメラ

フィルムカメラとは、感光剤を塗ったフィルムに光を当てて写真を記録するカメラです。デジタルカメラが光を電気信号に変えるのに対して、フィルムカメラは薬品の化学反応で光を記録します。中古カメラ店のカメラはスズキも、この2つの違いを電気信号と化学反応と説明しています。
記録したあとが大きく違います。デジタルなら撮った直後に画面で見られますが、フィルムは現像という作業をしないと写真になりません。うまく撮れたかどうかは、店から戻ってくるまで分からないんです。
フィルムは長さ1.5メートルほどのテープ状で、少しずつ巻き取りながら撮っていきます。1本で撮れるのは36枚、または24枚です。撮れる枚数が決まっているので、1枚ずつ考えて撮ることになります。
むかしの道具というわけでもありません。カメラ映像機器工業会の統計では、フィルムカメラの出荷は1997年の約3,600万台がピークで、2008年に統計から消えています。トプコンの記事によると、そこから若い世代を中心に売上がまた伸びています。
写ルンですとチェキの違いは現像の有無
どちらもフィルムを使うカメラですが、撮ったあとが正反対です。写ルンですは本体ごと店に出して現像しますが、チェキはその場で写真が出てきます。富士フイルムのIRODORIでは、写ルンですをレンズ付きフィルム、チェキをインスタントカメラとして分けています。
写ルンですは、フィルムに簡単なレンズが付いた作りです。フィルムの入れ替えができないので、撮り終わったら本体ごと出します。1台で完結するため、いちばん手軽に試せます。
チェキは撮ったその場で現像とプリントまで終わります。相手にその場で渡せるので、イベントや贈り物で使われることが多いです。そのかわり、専用のフィルム代が1枚ずつかかります。
| 項目 | 写ルンです | チェキ | 一般のフィルムカメラ |
|---|---|---|---|
| フィルム交換 | できない | 専用フィルムを入れる | できる |
| 写真になるまで | 店に出して数日 | その場 | 店に出して数日 |
| 本体の使い回し | 使い切り | くり返し使える | くり返し使える |
最初の1台はコンパクトか一眼レフか
フィルムカメラは形で分かれます。操作が少ないコンパクト、レンズを替えられる一眼レフ、この2つから選べば大きく外しません。日晃堂の記事では、ほかにレンジファインダーと二眼レフも紹介されています。
コンパクトカメラは小さくて軽く、レンズは本体に付いたままです。オートフォーカスや自動露出が付いた機種なら、フィルムを入れてシャッターを押すだけで撮れます。まず1本撮ってみたい人に向いています。
一眼レフはミラーで光を反射させて、ファインダーでピントと構図を確認しながら撮ります。レンズを替えれば写り方も変わります。設定を自分で決めたい人はこちらです。
雨樹一期さんのブログでは、一眼レフのPENTAX SPがレンズとセットで2万円以下、機種によっては1万円ほどで見つかると書かれています。中古が多く出回っているモデルほど、安く手に入りやすいです。
フィルムはISO200から400が扱いやすい
カメラが決まったら、次はフィルムです。最初はカラーネガフィルムのISO200から400を選んでおけば、明るさの失敗が減ります。富士フイルムのIRODORIでも、ISO200から400は日常の撮影に使いやすい中感度として説明されています。
フィルムには3種類あります。色を反転して記録するカラーネガ、そのままの色で記録するリバーサル、白黒のモノクロです。カラーネガは明るさのずれに強く、多少ずれても現像で直せます。
リバーサルは発色が鮮やかですが、明るさのずれに弱いです。暗く撮ってしまうと、そのまま真っ暗になります。慣れてから試すほうが気楽に撮れます。
感度は数字が大きいほど暗い場所に強くなります。ISO100は晴れた屋外向き、ISO400なら室内や曇りの日でも撮れます。デジタルと違って途中で感度は変えられないので、その日の撮影場所で決めてください。
撮ってから写真になるまでの6手順
使い方は覚えてしまえば毎回同じです。フィルムを入れる、感度を合わせる、明るさを決める、ピントを合わせる、シャッターを切る、巻き上げるの6つ。雨樹一期さんのブログでも、この順番で説明されています。
- 1。裏蓋を開けてフィルムを入れ、先端を巻き取り部分に差し込みます。
- 2。カメラにフィルムの感度を設定します。自動で読み取る機種もあります。
- 3。明るさを決めます。オートの機種はカメラ任せで大丈夫です。
- 4。ファインダーをのぞいてピントを合わせます。
- 5。シャッターを切ります。
- 6。次の1枚のために巻き上げます。
撮り終えたらフィルムを巻き戻して取り出し、現像に出します。カメラ店に持ち込む方法と、郵送で送る方法があります。近くに店があるなら、その日のうちに仕上がることもあります。
現像のときにデータ化まで頼めば、スマホやパソコンでも見られます。ネガは捨てずに残しておいてください。トプコンの記事によると、データだけ受け取ってネガを捨てる人も増えていますが、ネガがあれば後からもう一度プリントできます。

巻き戻す前に裏蓋を開けると、撮った写真が消えてしまいます。ここだけは気をつけてください。
2万円台で始めて1本撮り切る
最後にお金の話です。本体とフィルムと現像代を合わせて、2万円台から始められます。雨樹一期さんのブログでは、レンズ付きの中古が2万円以下、フィルムは1本1,500円からと書かれていました。2026年6月更新の記事の金額です。
これに現像代とデータ化の料金が加わります。金額は店によって違うので、持ち込む前に確認してください。写ルンですを1台試すだけなら、もっと少ない金額で済みます。
そろえたら、まず1本を撮り切ってみてください。36枚を使い切って現像に出すまでが1周です。1周すれば、自分に足りないものが分かります。
明るすぎた、暗すぎた、ピントが合っていなかった。それが分かるのは、写真が戻ってきてからです。次はISOを1段上げてみる、次はもっと近づいてみる。この繰り返しでうまくなります。

まずはカラーネガを1本。撮り切るまで結果が分からないのも、それはそれで楽しみです。
ガッキー多くの製品をレビューしてきたガジェットライター。資格勉強にiPad+互換ペンを愛用しています。販売店などからリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。


